症例 10  経緯

検体の種類:  YM式蓄痰  63歳  男

症例の経緯:  Ileusで当院緊急入院。CFにてS状結腸癌の診断され、手術施行。
入院時に、胸部X線、CTにて肺門部に直径4cm大のmass指摘される。
喀痰細胞診施行(YM法)。少数のatypical squamous cell が認められるが、明らかな malignant cell (−)、Class IIで報告。
気管支キュレッテージ、BAL施行され 、Class V、squamous cell carcinoma と診断した。


提供標本

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事前鏡検施設スライド

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判定:  D  上皮内がん〜早期浸潤がんを疑う

所見:

背景にdust cellが少なく壊死、炎症変化は認められない。オレンジGやライトグリーンに好染する異型扁平上皮細胞が出現していた。
オレンジGに好染する細胞ではN/C比が1/3以上に上昇し、核形不整のある細胞、やや細胞異型の軽度な細胞が認められた。一部層状構造、ファイバー状も認められた。
ライトグリーンに好染する細胞では胞体が厚くなりN/C比の1/2以上の上昇、核形不整があった。以上の細胞所見より肺内成分が少ない事や異型細胞が少ない事よりD判定とした。


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組織診断:  rt. M Tumor φ4cm大 squamous cell carcinoma (moderately 〜well differ. )p0. pm0. ly0. v0
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