所見:
採取細胞量は少量であるがatypical cellsを認めた。これらの細胞は単離性〜小集簇性にみられ、N/C比中〜大、hyperchromatism(±)〜(++)、nuclear pleomorphism(±)〜(+),nucleolus(±),chromatin irregular(±)〜(+),細胞質はLGに淡染するものからOGに濃染するものまで認められた。
当初はこれらの細胞を一連の細胞と考えPBT〜SFTまでの高度な核異型性を有する細胞の腫瘍性増殖と判断し、microinvasive squamous cell carcinomaを推定した。
見直してみても採取細胞量が少数であるためかCIS,glandular dysplasia,adenocarcinoma 由来の細胞を明確に判別することは困難であった。強いて言えばadenocarcinoma由来の細胞はLGに淡染し、軽度の細胞重積性、hyperchromatism、軽い核形状不整、chromatin irregular、やや明瞭な核小体を有する細胞が少数みられ、これらが該当すると思われた。
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