症例 7

 

症例: スパーテル採取 42歳  

主訴: 1年前検診にて子宮筋腫を指摘された


提供施設スライド

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判定

 核クロマチン増量(+)、軽度核腫大した異型細胞が核密度の高い集団や散在に出現している。大小不同が認められるが、核は円から楕円形で不整は軽度である。核クロマチンは顆粒状で、やや不均等に分布しており、一部の細胞に核小体が認められる。また、周囲に扁平上皮化生を考える細胞集団が認められる。Dysplasia というよりは、Squamous metaplastic cellsの異型と考え、ClassIIIaという判定に至った。


事前鏡検施設スライド

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判定

 背景は好中球が比較的多く出現しており、炎症を伴っていると思われる。その中に傍基底型の細胞が集合性又は散在性に出現している。核は類円形、軽度の大小不同、クロマチンは細〜顆粒状に均一〜不均等分布を認める。N/C比が非常に高く、核の緊満感がみられる。一部細胞質は層状様の所見を認める。集塊の一部にオレンジ好染示す小型細胞を認めること、傍基底型の細胞が集合性に出現していることより微小浸潤癌も疑われたが、オレンジ好染細胞はごく少数であること、採取器具がヘラ法ということもあり、集合性に出現していると考え、CIS classIV とした。


組織診断

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判定:子宮頸癌 Ib 1期(Squamous cell carcinoma, non-keratinizing type)