症例 6  35歳 経過期間 2年

他院よりクラスIIIa(軽度異形成)にて紹介、経過観察後生検で高度異形成と診断され単純子宮全摘術が施行された。採取器具:綿棒


初回標本

60001 60002

クラスIIIa、軽度異形成 二核細胞、koilocytosisが認められ、HPVの感染が疑われることより経過観察


2回目標本

60003 60004 60005 60006
60007 60008 60009 60010

クラスIIIa、軽度異形成 軽度異型細胞とごく少数の傍基底型の異型細胞を認める。また、頸部腺上皮の炎症異型を認める


3回目標本

60011 60012 60013 60014

クラスIIIa、軽度異形成 異型細胞は極少数


4回目標本

60015 60016 60017 60018
60019 60020 60021 60022

クラスIIIa、中等度異形成 表層から中層にかけての異型細胞を認める。


5回目標本

60023 60024 60025 60026

クラスIIIa、中等度異形成 中層型を主体にN/C比の増大とクロマチン増量、核のしわなどの核形不整が見られる異型細胞が出現している


6回目標本

60027 60028 60029 60030

クラスIIIa、中等度異形成+腺異形成 軽度の炎症性背景の中、中層から表層にかけての異型細胞が見られる。また柵状 に並んだ頚管腺細胞にクロマチンの軽度増量、3倍以上の大小不同や不整重積などの異型が見られる。腺異形成の存在を疑い精査を希望


7回目標本

60031 60032 60033 60034
60035 60036 60037 60038

クラスIIIa、中等度異形成 中層から傍基底にかけての異型細胞を多数認める。傍基底型は扁平上皮化生様のものが多く中等度異形成とした。また腺上皮細胞に核腫大と大小不同が認められる。


摘出組織標本

6001 6003 6002 6004
6005 6006 6007 6008
6009 6010 6011 6012
6013      

組織診断:AIS+glandular dysplasia+CIS