年 齢: 63歳
主 訴: 不正出血
採取器具:エンドサイト
処理法:直接塗抹
細胞像
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判 定 1:血液細胞や多核組織球などを少数認めるが、比較的清浄な背景のなか、小型類円形核の上皮様細胞が、軽度の重積性を示す集塊から遊離状に多く出現している。一部には、辺縁不整の細胞集塊や篩状(cribriform pattern)様構造を示す集塊なども認め、構造異型からは悪性病変を疑ったが、細胞個々の異型性は軽度で、間質細胞との鑑別困難な所見もあり、classIII atypical cellsと判定。組織での確認を希望した。疑陽性
判 定 2:炎症性細胞の増加を認めないきれいな背景の中に、平面的配列をした上皮細胞集塊と不規則に重積した小集塊が認められるが、核縁平滑でクロマチン増量などの異型はみられない。また一部の集塊には核肥大を認めるが、胞体は広く、扁平上皮化生への変化と考える。腺腔を伴う集塊がわずかにみられ、核所見がやや不明瞭であるが、腺腔を構成する細胞の配列は単層で、重層化はみられない。また同じ集塊内に別の腺腔が認められるが、この所見のみで腺密集とすることは困難と考える。以上より、内膜腺の異常は認められず、表層細胞の化生変化と考える。陰性(表層細胞の化生変化)
組織像
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組織診断:endometrioid adenocarcinoma, G2
localized type exophytic type Depth b, y(+)
Lymph nodes : No cancer metastasis Ovaries : No pathological change