症例の経緯
68歳女性 左C領域に10mmの結節あり受診、穿刺細胞診施行
標本作製法:生理食塩水5mlで穿刺針洗浄、オートスメア1500rpm5分遠沈塗抹後95%エタノール15分固定
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事前鏡検施設:検体適正 悪性の疑い 全体像として、比較的小型で裸核状の細胞が多数散在するほかに乳頭状や管腔状、シ−ト状などの細胞集塊が見られ、辺縁には細胞のほつれなどが見られる。N/Cは大で細胞質は不明瞭、核の大小不同を認め、核クロマチンはやや粗大顆粒状に増量している。一見、裸核状の小型細胞が筋上皮細胞様に見えるが、双極裸核は見られず二相性は消失していると思われる。また核の相互圧排、濃染核の混在や索状配列を示す部分も見られ、明瞭ではないがICL様の空胞もみられる。平面的な配列で、比較的正常に近い部分も見られる為、悪性の疑いとした。
推定病変は乳頭腺管癌からスキルスへ進展した可能性があると考える。
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組織像
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最終組織診断:Papillotubular carcinoma(周囲へのdirect invesive)