検 体：CTガイド下肺生検時の針先洗浄検体
年 齢：64 歳 男
検体処理：肺生検時の針先を蔗糖加PBS ｱ ﾙ ｺ ｰ ﾙ液で洗い、オートスメアにて遠心後９５％Alにて固定
臨床経過：平成１５年３月に血尿にて初診 同年４月左腎盂癌にて腎臓摘出術施行（ TCC G2＞G3、INFβ、ｐT3、ｎ0、ｖ1、Ly0、断端（-））
平成１９年３月尿閉にてBPHに対し、TUR-P施行 膀胱上皮よりTCC G2、ｐT1の診断 同年４月TUR-BT（TCC, G2, INFα, pTa, ly0, v0）と診断された。平成２１年３月に右肺にnodule指摘されCTガイド下肺生検施行
提供施設画像
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提供施設判定：HistiocytesやNeutrophils等見られるなか、核腫大、核小体明瞭、軽度の核不整や核 ｸ ﾛ ﾏ ﾁ ﾝ増量傾向を示す異型細胞が単離性〜小型集塊状に出現している。Adenocarcinomaとも思われるが、TCCの可能性も考えられる。
以上の所見よりCancer cells classVと判定した
事前鏡検施設画像
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事前鏡検施設判定：マクロファージや平面的な配列の上皮細胞集塊を散在性に認めた。集塊を構成する細胞はN/C比が高く、核小体の腫大や不整がみられ、微細〜細顆粒状の核クロマチン上昇を認めた。核分裂像なども観察され、悪性由来の細胞と考えた。明らかな腺腔構造はみられず、細胞質は比較的厚く、複数の核小体をもつものが目立った。中には核小体の数が3個以上認めるものもみられた。臨床歴と総合的に判断して移行上皮癌の転移と考えた。
classV 移行上皮癌の転移
摘出組織画像
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組織診断：Lung metastasis of TCC