まず，Aas法に使用しているAlcoholic agar solution（以下Aas液）についてですが， この液は，そもそもliquid-based cytologyの用手法に使用する液として2001年Macseemらによって紹介されました．原法では子宮膣部擦過標本に対して行われていますが，われわれは，これを子宮体部内膜に応用し，昨年春，日本臨床細胞学会にて，その基礎的検討結果を報告致しました．このAas液の組成は，表の赤字で示してありますように，ポリエチレングリコールが含まれおり，サコマノ液に類似しています．その他，寒天やグリセリンも含まれている粘ちょうな液です．